桃の家

紀の川市/2012年2月竣工

奇をてらうようなデザインではありませんが、地域環境に配慮した住まい手を心地よく包み込む住宅です。

敷地は桃畑に囲まれ、里山にも隣接した美しい景観が広がる場所に位置します。外観は、安易にカーポートを設けず建物を持ち上げピロティ―とし、これにより道路から桃畑まで視線が抜け、奥行感のあるデザインになっています。また、中庭にはモミジやアオダモ、下草も含め里山の植物を中心に、夏は新緑、秋は紅葉というように季節の移ろい楽しめる工夫をしています。
玄関に入るとまず、のびやかな勾配天井が広がり、玄関の収納家具を間仕切りに、奥はダイニング、キッチン、リビングと連結するワンルームスペースに。スキップフロアにすることで、壁で仕切らずゆるやかに空間のすみわけをつけています。
一つの空間にもかかわらず、違った楽しみを見出すことができています。また、紀州材や地域材を主に使用し、地域循環を意識して建設に取り組みました。
(写真:外観)大屋根に包まれたシンプルな家。駐車スペース先の中庭は、桃畑とともに四季の移ろいを楽しませてくれます。温かい光りが迎えてくれます。
(写真:キッチン)キッチン・ダイニングを中心に各部屋が立体的につながり、時間や季節ごとに自分のお気に入りの場所を見つけて過ごすことができます。
(写真:吹き抜け)部屋ごとがゆるやかにつながっているので、常に家族の気配が感じられ、コミュニケーションも図るることができます。