男前の家

田辺市/2017年10月竣工

施主様との出会いは、県の耐震診断事業でした。
診断時から、住宅の劣化と基礎構造、構造材の不足から上部構造評点が低いことが予想されました。また、壁や天井に断熱材がなく、小屋裏を調査した際には外の光が見えました。まだ寒い3月の調査だったこともあり、温熱環境の厳しさを大変感じました。耐震診断の結果は、「倒壊する可能性が高い」でした。県の耐震事業について説明し、改修と建て替えの両方を検討していただきました。これからも住み続けることや、ご家族に残す資産として、建て替えを選ばれました。
それからは、プランの話し合いが始まりました。趣味やお仕事の道具が多い施主様でしたので、玄関を広く取り、作業スペースとしても使えるようにご提案しました。1階は小さめのキッチンとリビング、浴室と洗面脱衣室、トイレのみ。2階は施主様とご家族の寝室。シンプルな暮らしぶりから、収納は2階の納戸にまとめました。厳しい予算ではありましたが、22坪のコンパクトな総2階の住宅だったこともあり、無理なく耐震等級3、断熱等級4をクリアしました。施主様はもちろん、ご家族様にも大変喜んでいただきました。