藤田の家

和歌山市/2011年11月竣工  

のどかな田園に囲まれた「藤田の家」。建て主の依頼は、黒くてスタイリッシュな雰囲気と“古び”が同居するような外観、そして建物の中で高低差が楽しめるような家、ということでした。
エントランスには縦の空間や外部につながりを感じられる、開放感あふれる吹き抜けを設けました。その吹き抜けが家の中心となり、時刻と共に光が変化する、明るい空間となりました。
20帖のLDKは床、壁、天井すべてに木の材料を使い、自然の素材感を味わえるとともに、南と北に大きな窓を設けました。気候のよい日にはリビングに風が吹き抜け、北の窓からは田園風景や和泉山脈を眺めることができます。その田園風景は四季の移ろいとともに苗から稲刈りへのサイクルが垣間見えます。小さなお子様がいるこちらのご家族、こういうことも「食育」の一環なのではないか、と設計者としての思いも込めました。